PW-PCIE-1シリーズは、”PC-Oシリーズ”やデスクPCケースに採用されているライザーケーブルPW-PCI-E/PW-PCI-E38の後継製品になります。
旧製品との違いは、SAS規格やThnuderbolt規格の設計理念に基づき、大きく変更されたその構造にあります。
通常、PCI-Express X16 GEN.3には、32組の高速伝送用シグナル(P1~P32)がありますが、PW-PCIE-1ではより安定した信号を目的として構造を見直した結果、抗干渉・減衰信号の低減対策が可能となりました。
銅芯線: 従来製品に採用されていた銅芯線は142組の微細な銅を用いたツイスト構造になっていました。 対し、PW-PCE-1シリーズでは160組の銅をアルミ箔保護した固体銅線が採用されており、信号密度がより高いものにされています。
ドレインワイヤー: 従来製品では各シグナル線に対して共有ドレインワイヤーが採用されておりました。 対し、PW-PCIE-1では、32組それぞれに対してドレインワイヤーをレイアウト。 これにより優れた抗干渉を実現しています。
シールド線: 従来製品では単層のシールド線が施されていました。 これに対し、PW-PCIE-1では2層構造のシールド線が施されており、これが32組の伝送シグナルへ個別にレイアウトされております。 この強固なシールド保護により各シグナル間(たとえばP1-P2間)の信号干渉を回避することが可能となっています。
PCB構造: ケーブル両端に備えてあるPCB基板も変更されています。 従来製品では2層基板が採用されていましたが、PW-PCIE-1では4層基板が採用されています。 これにより、減衰信号の低減がなされるようデザインされています。
専用金型による均一なケーブル長: 均一な長さのケーブル生産が可能なよう専用の金型を用意し、伝送時間遅延の低減対策がなされております。 PW-PCIE-1は、安定したビデオ信号等を求めるコアユーザーの期待に応えた製品となっております。
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